100歳まで元気に生きるっチャ

自称若者のバァバが斜めから見たこの世の中。捨てたもんじゃおませんよ。

「ハンコレス化」を決めた福岡市の施策は全国の自治体の模範となるか

 


福岡市の施策としての「ハンコレス化」

 

福岡市長 高島宗一郎氏が、「ハンコレス化」を発表。

折しも日本のデジタル化が世界諸国に後れを取っていることが指摘され、
ハンコレスやオンライン化などを迅速に進めようとされる矢先の
このニュースは、各界に波紋を呼びそうです。

が、もはや時代は後戻りできないところまで来ている、と感じます。

 

 

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福岡市市長 高島宗一郎
昭和49年11月1日生
福岡で13年のアナウンサー生活を経て、2010年に36歳で福岡市長に就任。
2014年史上最多得票で再選し、現在2期目。

 

市民の負担軽減と行政手続きのオンライン化を進めるため、
福岡市は、国や県の法令で押印が義務づけられている物を除きすべての押印義務を
廃止する、いわゆる「ハンコレス化」を9月末で完了することになりました。

その結果、市に提出される申請書などおよそ4700種類のうち、
市で見直しができる保育所の入所申請書などおよそ3800種類について、
9月末でハンコレス化を完了するとしています。
市は当初、今年度末までに完了する予定でしたが、
新型コロナウイルスの感染拡大防止などのため、前倒しで取り組みを進めたと
いうことです。

一方、国や県の法令で押印が義務づけられている婚姻届や出生届など、
残るおよそ900種類の書類については、引き続き押印が必要となります。

 

 

長い歴史を持つハンコ社会はどう変わる?

 コロナ禍で在宅ワークが押し進められたころ、
それでも出社しなくてはならない場面があった事例がテレビで
報じられたことがあります。

 

つまり、書類にハンコを押す必要がある場合のことですが、
「たった1つの押印のための出社です」と語っていた管理職風の
男性の談話が映し出されたことがありました。
「なるほど、そういう社会なんだ」と私は合点したものです。

 

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私の経験でも、ハンコの陰影が合致しないがために役所に出す書類が
通らず、後日に再申請に行ったことがあります。

 

また、ハンコさえ合っていればそれが不正に使われたとしても
難なく通用してしまう場合もあるようです。

 

良くも悪くも、ハンコは社会に深く浸透しているのは明らかです。

 

それを改革するとなると、大層な手間と作業量が必要なんだろうと
素人ながら、期待と不安を一緒に感じています。

 

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河野行政改革担当大臣の所感(9月25日)

   

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デジタル化を推進する一環として、は、閣議のあとの記者会見で、
すべての府省庁に対し、行政手続きでの押印の必要性を検討し、
可能なかぎり不要とするよう求めたことを明らかにしました。

 

この中で、河野行政改革担当大臣は、「正当な理由がない行政手続きについては、
『はんこをやめろ』ということを押し通そうと思う。


押印の欄があっても、押さなくてもいいという扱いにして、
平井デジタル改革担当大臣にオンライン化の手続きを考えてもらう」と述べました。

そのうえで、すべての府省庁に対し、行政手続きでの押印の必要性を検討し、
可能なかぎり不要とするよう求めたことを明らかにしました。

 

菅首相になって、なんだか世の中が動き始めた感がします。

これからに期待します。