100歳まで元気に生きるっチャ

自称若者のバァバが斜めから見たこの世の中。捨てたもんじゃおませんよ。

「考える人」が日本にいるんだって? それも4人も!

 

目次


コロナ騒動

 

テレビをつければどこかの局で「コロナ」が報道されています。

患者数、死亡者数、医療現場の疲弊の状態・・・。
話題に事欠きません。

 

ノーベル賞受賞の山中教授はこう語っています。
「あと1年は辛抱が必要」と。

 

続く困難に立ち向かうため自分たちの身を護る方策を
更に考えてしまいます。

 

なにしろ、見えない「敵」と闘っているのですから。
「う~ん」と、頭を垂れて考えてしまいます。

 

うん? 考える?

 

そこで思い起こされたのがロダンの「考える人」

  

 

 

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写真の出所:https://kerokero-info.com/2016/01/20/post-406/

 

 

「考える人」が日本にある不思議

 

私は見てないのですが、東京の国立西洋美術館の前庭に
あるそうですね。

 

と、私が言うとすぐに違う意見が出されました。
なんと、ロダンの像は日本にあと3体もあるんだって。


え? そんなことがあるの?

 

ロダンと言えばフランスの彫刻家でしたよね。
近代彫刻の父とも言われる巨匠。

 

 

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写真の出所:https://loohcs.jp/articles/3685


その人の作品が海外であるこの日本にある事実だけでも
不思議なのに、全部で4体もあるって?

 

目を丸くするだけではどうにもならないので、
調べてみました。

 


国内にあるロダンの「考える人」は、次の4か所

上野の国立西洋美術館
京都国立西洋美術館
長島美術館 
西山美術館

いずれも屋外に設置されているそうです。

 


もし、モナ・リザの画が日本にあったら

これは考えられませんね。
あるとすれば贋作だと誰もが断言することでしょう。

 

なのに、ロダンの作品は海外にいくつもある。

 

なんでも、「考える人」の原型はフランス・ロダン美術館にあり、
世界中には21体もあるそうです。

 

しかもそのどれもが、オリジナルだというのです。

なんとも不思議です。

 

 

絵画と彫刻では「本物」の意味が違うということ

絵画の「本物」は、ただ1点ですが、
彫刻においては「本物」は1体だけとは限りません。

 

彫刻は「原型」を制作すること。


その原型さえあれば「複製」が可能になるわけです。

 

つまりロダンは、「考える人」を作製しました。
これが原型ですね。

 

それを鋳造所に移し、その原型に職人たちが銅を流し込んで
ブロンズ像を完成させていくのです。

 

しかし、この作業には高度な技術を持つ職人さんの存在が
欠かせないのです。

 

この工程をとるがゆえに「考える人」が複数造れたし、
ロダンの没後にも作製が可能だったのです。

 

「考える人」は何を考えていたか

これが意外でした。


よほど深刻な考え事をしていたのかと思いきや、
考えてはいなくて、「見ている」んだそうです。

 

でも、うつむいていては何も見えないのでは?

それが見えたんですね。


つまり、「下」が。


ロダンの「考える人」は、本当は「見ている人」

あなたはロダンの名作『考える人』がいったい何を考えているのか考えたことがあるだろうか。東京の国立西洋美術館の前庭にたたずむ、あの『考える人』は、何かもの思いにふけっているような、深刻な悩みがあるような、どこかしら「考えている」ような感じがなくはない。タイトルが『考える人』なのだから何を考えているのかと思いきや、実はこの彫刻の人物、考えているのではなく「見ている」のだという。それではいったい何を見ているのか。この彫刻の人物、実は下に広がる地獄をじっとのぞきこんでいるというのだ。

 

 

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画像元:https://www.goodcross.com/words/17775-2019

 


「地獄の門」と呼ばれる作品集の中の一部をきりとったもの。
地獄へおちていく罪人を上から眺めているポーズ。
1880年にパリの装飾美術館の門扉として作られたものです。

 

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画像元:https://ja.wikipedia.org/wiki/地獄の門

 

 

 

ロダンは自身の不道徳を恥じて地獄を覗いていたのか?

 

ロダンは弟子で美貌の彫刻家カミーユ・クローデルと
恋に落ちました。

 

当時のロダンは42歳。カミーユは19歳という若さでした。


ロダンには内縁の妻ローズがあり、2人の間には子供もいました。

ローズは夫が不遇の時代から我慢して支えてきた糟糠の妻でした。

 

なのに裏切られて、どんなにかつらかったことでしょう。

 

ロダンとカミュは共同で数多くの作品を制作し、
人気を博していきました。

 

でも、ロダンは妻に対する負い目ゆえに苦悩します。

やがて、破局が訪れます。


ロダンの子を宿したカミュが中絶をしてやつれていくのを機に、
別れたのです。


カミーユがその後に作製した彫刻『分別盛り』からは、
当時の悲痛な叫び声が聞こえるようだと言われています。

 

 

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出所
http://blog.archiphoto.info/?eid=1170757

 

そんなことを悔いたロダンであるだけに、
「地獄を覗く」行為には、迫力迫るものが感じられます。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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