産婦を苦しめる出産時のマスク着用~ほかに対策はないの?
マスクが離せない日常
マスク着用が常識となった「新しい生活」。
でも、連日、「危険な暑さ」に見舞われる昨今では、マスクを着けているだけで
息苦しくなってしまいます。
だから「人と2メートル以上離れた所では適宜、マスクをはずすように」という
指針が出されています。
出産時の産婦にマスク?
私も2度の出産経験がありますが、陣痛が始まってからの苦しみは
たとえようがありません。
まさに「息も絶え絶え」です。
呼吸もままなりません。
まるで「この世の地獄」です。
何を大げさな・・・と言う人は、男性か、もしくは出産経験のない人でしょう。
他の誰にも代わってもらえないこの苦しみは、ただただ「早く」「楽になりたい」
と思うばかり。
でも、それを乗り越えられるのは、苦しみの先に愛児を得られるという
希望があるからなのです。
とにかく、この世から空気がなくなってしまったのかと思うくらい、
呼吸がしにくくて苦しかったです。
ところが、とんでもない記事を目にしてしまいました。
これです。(8月19日づけ四国新聞)
これには賛否両論があるようです。
ただでさえ苦悶する産婦に更なる苦痛を与えることをよしとしない
意見は、もちろん多いです。
それなら陣痛時の産婦にマスクなんて全く論外でしょう。(正当化している産婦人科医がいらっしゃったけど、じゃあマスクでマラソンしてみろと言いたい)
— アントニーニョ (@antoninochehov) 2020年7月21日
運動時マスク「かえって危険」 着用論はなぜ拡散したか:朝日新聞デジタル https://t.co/YzM0JLlZkX #新型コロナウイルス
おかしいってことに気づこう! RT @tokyoseijibu: 分娩中 マスク必要?産婦「ただでさえ苦しいのに」 いきみで飛沫 感染リスクも:東京新聞 TOKYO Web https://t.co/6K2VpfDDMS
— ∞音∞ a.k.a. 風*月 (@fuhgetsu) 2020年8月18日
産婦の夫は妻の苦しむすがたを見て、耐え難いでしょう。
産婦の母親は身の置きどころがないでしょう。
なんとひどい仕打ちを・・・。
これが本音です。女性として、お産経験者として。
でも、正体が見えないコロナウィルスから我が身を護らねばならない
医療従事者にとっては、産婦から浴びる飛沫を少なく抑える必要があります。
この全く相反する現象を考えると、出産時の産婦のマスク着用は、
声高に「はんた~い」と言えるものでもありません。
ただでさえ痛みに耐えて頑張る産婦さんにさらなる肉体的負担を強いるのは心苦しいのですが、現時点ではマスク着用が最も飛沫を防ぐ手だてです。他にいい方法がないかどこの産院も模索しているとは思いますが。
— こじまクリニック (@kojima_clinic) 2020年7月16日
では、どうするか?
この現状を厚生労働相は直視して欲しいです。
対策なり指針をお願いします。
まだまだ、いつまで続くか分からないこのコロナ禍。
その間に出産する女性は少なくないはず。
少子化を憂えるなら、出産予定の女性に安心と安全を与えられるような
施策をお願いします。
どうしても産婦のマスクをはずせないなら、産婦に対する精神的な激励が
必要なのかな、と考えます。
でも、出産時にマスク着用なんて、なじめません。