100歳まで元気に生きるっチャ

自称若者のバァバが斜めから見たこの世の中。捨てたもんじゃおませんよ。

人間の「耳」は神様です この精巧なるものの真似はできません

目次

 

 

私は難聴者です

そして補聴器を使っています。

 

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補聴器の使用は70歳を越えた頃からでしょうか。

思えば60歳を越えたあたりからセミナーなどに出たとき、
講師の声が聞こえづらくなりました。

 

その時は主催者側のマイクの調整がよくないのだと
自分勝手な判断をしていました。

 

ところが、ふと思い出したんですね。


祖父が強度の難聴だったことを。
そこで、「自分ももしや」と気づいたのです。

 

果たして受診した耳鼻科では軽度の難聴だと告げられ、
「できれば補聴器を使用しては?」と言われたのです。

 

えっ、補聴器?

それってなんだか老人臭い。

 

こう思って補聴器の装填を拒んできました。

 

でも、聞き逃し聞き違えがあったりして
家族と「言った」「聞いてない」といった行き違いが度重なり、
とうとう補聴器を買う決意をしたわけです。

 


補聴器って、どうしてこんなに高いの?

全くの驚きでした。


びっくりするほど高価なのです。
とてもじゃないけど一括払いでは買えません。

 

補聴器屋さんのチラシには値段は書いて無く、


「視力が落ちれば眼鏡、聴力が衰えれば補聴器を」

という文章が書いてあったじゃない。

 

ならば、眼鏡と同じ程度の価格であるべきだ・・・と、
憤懣やるかたない思いを抱きました。


なのにそれとは反対の行動に出て、すんなりと購入を決意。

 

でも、うまく無利子の分割払いという条件を勝ち取って、

以後の数か月、経済的にシンドイ思いをしました。

 

私が買ったのは「耳穴式」で、
両耳用で38万円。

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 写真は

https://www.rionetchiba.co.jp/choice/8_index_detail.html

 


補聴器を使い始めて驚いたこと

補聴器を使い始めて驚いたことは、
いろんな場所で流されているBGMの存在に気づいたことです。

 

それまで全くの静寂だと思われた場所が、
実は音にあふれていたという事実。

 

これを知って、それまでの自分が世間からある程度なりとも
置いてきぼりをくっていたということを知りました。

 

残念でもあり、聞こえる喜びを知った瞬間でした。

 

と同時に、人間が本来もつ「機能」のすばらしさを思い知らされる
ことにもなったのです。

 

 

万能ではない補聴器の効用

・失敗例

手痛い失敗をしたことがあります。
医療センターの職員をしていたとき。

 

仕事が終わってやれやれと思って廊下に出ると、
対象者が一人、まだ座っているではありませんか?

 

名前を聞くと「アンドウ」だと。
でも、名簿を点検してもその名前はない。

 

再度お尋ねしても「アンドウ」。
そこへ他の職員が助け船を出してくれたところ
「アンドウ」さんではなく「ガンドウ」さんだと判明。

その時はそれでよかったのですが、
補聴器のもつ限界を知らされた瞬間でした。


・聞き違え

 これは多いです。


 日常生活の中で感じる例では、

・「カトウさん」と「サトウさん」の区別ができない

・「イチ」が「ニ」に聞こえるときがある
・給水器のアナウンスで「熱い」が「安全」に聞こえる
・人によって(声の質によって)聞きにくい時がある
・気を抜いていると聞こえない
・ささやき声が苦手
・数人との会話が苦手

 

まだまだあるのでしょうが、あくまでも補聴器は器械であって
人間の耳の働きには到底及ばないと痛感しています。
 

 

・聞き逃し


 これも困りものです。
 相手が言った内容を「すっ飛ばして」聞いてしまうことが
 ときどきあるのです。 

購入後のメンテナンスは欠かせません

 

補聴器は買ってしまえばそれでお終いではありません。
微調整や手入れが大切なのです。

 

車だってオイル交換や点検をしますが、
補聴器は精密器械なので、それは必須です。

 

高い買い物だし、より快適に使うためにも、月1回、
無料点検をし、部品交換(名前は不明)をしてもらっています。

 

部品交換のみ有料で、1000円の支払いが必要です。

 


補聴器使用者への配慮をお願いします

 

補聴器を使っていても「正常な耳」とは程遠いので、
「ゆっくり」「大きな声で」「はっきり」とした話し方で
接してください。

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。