100歳まで元気に生きるっチャ

自称若者のバァバが斜めから見たこの世の中。捨てたもんじゃおませんよ。

大学の「先生」にも色々あるようで。 その実態に迫る

目次

 

 

テレビで活躍する「大学の先生」たち


最近の「新型コロナウィルス」に関してのニュースに、
同じ顔ぶれの「偉い先生」がひっきりなしに登場します。

 

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「あれ、昨晩もこのテレビ番組に出てたのに、
今朝も出演している」と思うこともしばしば。

 

家族と「きっと局が用意したホテルとかに投宿しているんだろう」と
話し合ったりしています。

 

この、まるでタレントのような活躍ぶりの「先生方」のほとんどが
「特任教授」だったり「客員教授」だったりするんですね。

 

「えっ、この役職って何なの?」と思うことしばしば。

そこで、調べてみました。

 

 

 

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大学の先生ってどんなのがあるの?

私が知っているのは


助手→講師→助教授→教授 ですが、
これは2006年までだったそうです。

 

なるほど、そういえば

最近は「准」や「特任」がつく場合がありましたっけ。

 

2007年以降
助手、助教→講師→准教授→教授 となっているんだとか。

 


大学にある役職を偉い順に並べると

助手・助教→講師→准教授→教授


助手→講師→助教授→教授


助手、助教→講師→准教授→教授
となります。

 

助教と助手って何が違うのって思いますよね。


助教は授業を持てますが、
手伝うだけの助手は授業を持てません。


実際はもっとややこしいようです。
こんなのがありますから。

 

客員教授、客員准教授、
特任教授、特任准教授、

これが複雑です。


昨今のテレビで活躍している先生方は、
この類が多いとお見受けします。

その他にも「名誉教授」というのもありますね。

 

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大学での正規の教員は?

大学に正規で雇われた教員は、
教授、准教授などと呼ばれる方々のみ。

 

そして、非常勤の教員が、
客員教授、客員准教授、非常勤講師などです。

 


講師って?

講師には2種類あって、

常に勤務する常勤講師と、
授業時間のみ勤務する非常勤講師があります。

 

実際の仕事は准教授とほとんど同じです。


では、どうして准教授になれないかと言うと、


その1:准教授にしてあげたいけどまだ少し論文が足りない
その2:ちょっとまだ若すぎる
   (准教授になれるのは30~40歳頃まで)

というものです。

 

だから、講師と書いてあったら准教授だと思えばいいとのこと。

 

 

論文をたくさん書かなくても教授になれる?

 

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はい、なれます。


こういった人も少なくありません。

 

たとえば大学では、
有名な経済評論家やコメンテーター、
大企業の重役の人などを
教授・准教授にすることがあるんです。

 


客員教授、客員准教授、特任教授、特任准教授って?

 

実際のところは「非常勤講師」なのですが、
各分野で有名な人が多いので、
非常勤講師と呼ぶのは失礼だという配慮から
この言い方になったとされています。

 

この場合は
・フルタイムで働かなくていい
・雇用に期限がある
という性格があります。

 


客員教授とは

短時間の勤務契約です。
いわば”コマ数勤務”に当たり、
割り当てられたコマ数分の授業を行えばいいのです。


授業では『基礎』を教えるにとどまり、ゼミを持ちません。
自身の専門分野の指導のみが依頼されます。

 

この先生は大学の仕事とは別の仕事をしている場合が多く、
ちょっと高額なバイトといった位置づけになるようです。

世間的にも聞こえがいいですしね。


客員教授になるには

客員教授の公募はありません。


言うなれば、その大学から声をかけてもらうことしかありません。

なので、認知度が高くなければ注目されません。

 

大学からお呼びがかかるのは

・その道のプロ
・業績があること
・専門分野を明確に話せること
・大学の求めている知識を有すること
・知り合いにその大学の関係者がいること


客員教授を招聘する大学側のメリット

・現場の知識を教えてもらえる
・教員のバリエーションを増やせる
・有名人を客員として呼ぶことで、大学の名が上がる
・学生側にアピールできる


客員教授の給料

教授が年収700万円~1200万円のところ、

客員教授:1コマ単価1~数万円
   300万円~500万円/年収

   と、そう多くはありません。

 

しかし、客員教授は多方面の仕事を請け負っているので、
不自由はしないようです。

 

むしろ、客員教授としてのネームバリューを好んでいるように
見受けられますね。


客員准教授

 

出勤:月に数回~年に数回(期間限定)


職務内容:学生に研究上の助言をしたり指導します。


研究・講義などについては准教授と同じであるものの、
大学運営業務には携わらない。

 

「客員准教授」の募集は公募されます。
採用試験に合格すれば、短期間でも教員になることができます。

 


特任教授、特任准教授、特任講師

大学により規定には差異があるようです。
1年から数年の期限付きであることも多い。
法令上の扱いは兼任教員(非常勤教員)と同等の扱いとなります。


特任教授、特任准教授の任命に関しては、
・大学を挙げてのプロジェクトなどに関連して任命される。
・定年(63歳~65歳程度)で専任教授の地位を退いたあと
 第2次の定年(70歳またはそれ以上)までの腰掛的に
 任命されることもある。

 

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名誉教授とは


これは称号であって職ではない
学校教育法第68条の3の規定による、
学長、副学長、学部長、教授、助教授又は講師であって、
教育上や学術上特に功績のあった者が、
各大学の定めるところにより授与されます。

 


高学歴ワーキングプアの問題

中でも大学非常勤講師が経済的に厳しい環境に置かれているようです。

同世代の専任教員の場合だと、働く条件が同じだとすると
給与はおおむね5倍になるといいますから。

 

格差は給与だけにとどまらない


専任教員には研究費が支給され、研究室が与えられ、
公務員共済や私学共済などにも加入できます。
(費用を大学側が一部負担する)

 

これに対して非常勤講師にはそうしたメリットは、ゼロ。


社会保障も全額自分で掛け金を払う
国民年金や国民健康保険に入るしかありません。

 



なぜ非常勤講師の年収が低いかと言えば、講義のコマ数で給与が決まるからだという。

「一コマ(90分授業)が2万~3万円。以前は、交通費の出ない大学もありました」

 そのため、非常勤講師は複数の大学を掛け持ちして教壇に立つことが多い。しかも1コマ当たりのギャランティは変わらない。なぜこのように低い設定なのだろうか。

「非常勤講師は大学側に、労働条件や値段を聞いてはいけないという暗黙の了解があります。コネ採用が多いので、相手を立てろという無言の圧力もあります」

 非常勤講師の仕事は公募もあるが、紹介によって決まることが多いそう。専門職に特化した求人サイトや紹介業がある中で、大学の教員の世界は旧態依然としているのだ。
(中略)
「ワーキングプアを訴えようにも、個人名や顔出しは絶対にしたくないというのが非常勤講師の本音。学生や近所の人たちに知られてしまうのが怖い。院卒者、研究者としてのプライドも影響していると思います」

 https://www.msn.com/ja-jp/money/personal

 

 

 

一口に「大学の先生」と言っても内情はさまざまなんですね。

 

お読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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