中国で2人がペスト感染でパニック、不安訴えるSNSは削除され......
ことがことだけに
えっ、とびっくり。
こんなニュースが今日(11月19日)の18:47に出されました。
国民(人民)の安全な暮らしを無視したような中国政府にウンザリします。
【 目 次 】
ペストとは別名「黒死病」とも呼ばれるんですね。
なんとも不気味な呼び名です。
■ 内モンゴル出身の2人が北京で隔離
「中世ヨーロッパの病気」というイメージのペストが、再び人々を恐怖に陥れている。中国でこのほど、2人がペストに感染していていることが確認され、北京の施設に隔離されたことが明らかになった。しかし感染の経路やタイミングがはっきりしておらず、北京の住民はパニック状態になっている。
あるウェイボー・ユーザーは、「もっと怖いのは、情報が公開されないことだ」と言っているそうです。
まったくその通りで、人の命に関わることなのだから、当局は正確な情報を提供すべきだと思います。感染するんですから。
ペストとは
ペストとは、Yersinia pestisという細菌(通称:ペスト菌)により引き起こされる感染症のひとつです。
ペスト菌はネズミやノミの体内に生息しており、ペスト菌を持つネズミやノミに咬まれることでヒトにも感染します。また、空気中に漂うペスト菌を吸い込むことでも感染が成立します。
歴史的には、記録の残る限り3回の世界的大流行が発生し、多くの死亡者が出たことが知られています。
ペストの症状
主に次の3つに分類されます。
腺ペスト
咳などによる飛沫感染でヒトからヒトに伝播する。
ノミに噛まれて発祥する。7日ほどの潜伏期間ののち、
・突然の高熱
・さむけ
・強烈な頭痛
・リンパ節の腫れ
・意識障害を伴うこともある
肺ペスト
腺ペストが進むと菌が肺に到達する。
腺ペストの症状に加え、
・咳
・痰
・胸痛
・急激な呼吸困難
敗血症ペスト
腺ペスト、肺ペストに続いて起こります。
この段階になるとペスト菌が全身に回ってしまいます。
上記の症状にとどまらず、腹痛や出血傾向が見られます。
ペストの診断
血液、痰、膿などから原因菌(ペスト菌)が確認されれば
ペストと診断されます。
ペストの治療
現今では抗生物質を使った治療法が用いられ、その効果も高いとされています。
後遺症が残ることもないようです。
使われる抗生物質の主なものは下記のようです。
・アミノグリコシド系
・テトラサイクリン系
・クロラムフェニコール系
・ニューキノロン系 など
ペストの予防
一般市民としては、次のようなことに留意しましょう。
・患者やの体液や排泄物に接触しない
・小動物(ネズミ、ネコ、犬)の死骸には触らない
・蚊に刺されないように気を配る
・人ごみをさけ、マスクを着想する