北九州が大雨で大変なことになっています。気象予報士は寝る間もないのでは?その仕事内容を探ってみました
怖い災害。
でも、的確な予報があれば。
気象予報士はこんな要請に応えます。
(写真はいずれもNHKのTVニュースを撮影したものです)
【目次】
気象予報士とは
気象予報士の国家試験について
試験の実施
試験の傾向
資格をゲットした後のこと
主な就職先と年収
気象予報士の現実
気象予報士とは
気象業務法第3章の2で定められた国家試験に合格し、
気象庁長官による登録を受けた者を指します。
平成6年に導入されました。
登録者は平成30年時点で1万人以上となっています。
気象予報士の国家試験について
受験資格:なし
受験者の内訳は、男性:88%、女性:12%です。
年代別では、40~50歳代が半数を占める。
試験内容
非常に難しく、合格率は4%ほど。
なので、2~3回の受験でやっと合格できると考える方が
いいとのこと。
合格率について言えば、若者の方がいいようです。
そして、合格までに要する平均時間数は1000時間と言われます。
試験の実施
年2回実施される。(1月、8月)
試験地は、北海道、宮城県、東京都、大阪府、福岡県、沖縄県の6か所。
試験の免除
・学科試験で一部のみでも合格すれば、その後1年間はその科目が免除 されます。
・気象庁や自衛隊で予報の実務経験があれば、学科試験が免除されます。
受験料
初回:11,400円
学科1教科免除:10,400円
学科1教科免除: 9,400円
*こんな感想もあります。
「1日がかりの試験なので体力勝負です。最後の方は疲れのあまり目かすんだり頭がボーッとするなどして気力が保てませんでした」と。
試験の傾向
・過去の出題問題はほぼ出ないようです。
・入手困難な資料から出題されることがある
ゆえに、単なる暗記だけでは合格しづらいようです。
つまり、独自の的確な判断や応用力が求められるということでしょうか。
例えば「~が起これば、~がどうなる」といったようなことですね。
さらに、計算問題、図表の見方などもキチンと身につけておきたいものです。
気象庁のHPを日ごろから見る習慣をつけるのがいいみたいです。
気象庁 防災気象情報
http://www.jma.go.jp/jma/index2.html
資格をゲットした後のこと
主な就職先と年収
メディア(テレビ局、ラジオ局):年収650万円
この職種は「お天気キャスター」というイメージが強いですが、
お天気キャスターは無免許な場合が多いのが現実です。
気象予報士はその裏方として気象情報を分析して台本づくりをして
サポートする場合が多いです。
民間気象サービス会社:年収350~ 600万円
クライアントの依頼に応じてその地域のピンポイントの気象予報を
行うものです。例えばイベント開催の際の参考にしてもらうとか。
一般企業:年収350~ 600万円
コンビニ、農業界、鉄道会社、船舶業界などに予報を提供します。
気象庁:年収550万円
気象予報士の現実
難関を突破してやっと資格を取得したものの、
仕事がないという例も少なくありません。
これでは資格の人気低下にもつながりかねませんし、
現に受験者が減少しています。寂しい限りです。
なかには知識を生かして本を出版したり、市民講座などの講師として活躍するという例もあるようです。
しかし、こういった場合でもボタンティア的な謝礼しか得られず、
「食える職業」にはほど遠いようです。
が、社会的に有意義な資格です。
がんばる値打ちはありますよ。
参考:https://www.shikaku-square.com/media/yohoshi/020-how-to-study-weather-forecaster-examinations/